RAISとは

概要

わたしたちはこの国の「恥部」とも言うべき前近代的な取調べ制度を少しでも人間的で文化的なものに変えたいと思います。

この国の刑事司法を富士山や相撲や漆器のように、世界に誇るべき文化にしたいと思います。そのためには、日本国憲法が保障する黙秘権を実質的に保障することが重要だと考えます。被疑者が「何も言いたくありません。弁護人の助言にしたがって黙秘します」と宣言しても、警察官や検察官は取調べをやめません。それどころか、「黙秘するといつまでも家族に会えないぞ」「保釈も認められない」「弁護士の言うことを聞いていると不利な結果になるぞ」などと言って、来る日も来る日も口を開くことを「説得」し続けます。

そのプレッシャーに耐えきれなくなって、被疑者は口を開き、そして罪を告白します。こうしてなされた自白のかなりの部分が、警察や検察の誘導に騙された嘘の自白です。このシステムは、こうして冤罪を生む温床となっているのです。

わたしたちは、この仕組みを改善するためには、憲法の保障を実質化すること、すなわち、すべての個人に供述するかどうかの選択の自由を保障することが必要だと考えます。

刑事訴訟法は警察官や検察官の取調べを受ける被疑者は「出頭を拒み、又は出頭後、何時でも退去することができる」と定めています。しかし、現実にはこの権利はまったく保障されていません。われわれはこの権利--取調べ拒否権--を確立することでこの国の犯罪捜査は文明国にふさわしい人間的なものに生まれ変わることができると信じています。

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